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手の甲のシミは消えるのか|40代男性の予防と目立たせない手入れ

深夜、風呂上がりに手の甲をふと見て、シミみたいな茶色い点がいくつか目に入って、スマホで検索窓を開いた。そういう夜だったんじゃないかと思う。

私も同じ経験がある。婚活アプリで知り合った方とテーブルを挟んで食事をしていたとき、彼女がグラスを持つ私の手をちらっと見た気がした。気にしすぎだったのかもしれないけど、その日から手の甲が気になって仕方なくなった。名刺交換のときも、会食で箸を持つときも、手は自分では見えているつもりでも、相手からはずっと見えている場所なんですよね。

結論を先に言ってしまうと、手の甲のシミは「増やさない」ことと「清潔に整えて見せる」ことの両方で、印象はかなり変わる。消す・消さないの話の前に、まずできることがある。

手の甲のシミが40代で目立ち始める理由

手の甲は顔と同じくらい紫外線を浴びている場所なのに、日焼け止めを塗る人はほとんどいない。運転中、通勤中、ゴルフや子どもの試合の応援。気づかないうちに紫外線を浴び続けて、その蓄積が40代くらいでシミとして表に出てくる。医学的には「老人性色素斑」と呼ばれるもので、特別な病気というわけではなく、紫外線を受けた肌が防御反応でメラニンを作り、それが定着してしまったものだと理解している。

もうひとつの理由が、肌の生まれ変わりのサイクル(ターンオーバー)が年齢とともに遅くなること。20代なら28日くらいで肌が入れ替わるところが、40代になると40日以上かかるとも言われている。若い頃はできたシミも自然に薄れていったのに、40代からは居座りやすくなる。この二つが重なって、ある日急に「あれ、この点、前より濃くなってないか」と気づくことになる。

シミなのか、イボなのか。まず見分けてから考える

手の甲の茶色い点をぜんぶ「シミ」だと思い込んでいる人が多いけど、実はもう一つ、脂漏性角化症という「老人性いぼ」のようなものもある。こちらは表面がざらざらして、少し盛り上がっているのが特徴。触ってみて平らでツルッとしているなら老人性色素斑、ザラつきや盛り上がりがあれば脂漏性角化症の可能性がある。どちらも良性であることが多いとされているけれど、急に大きくなったり、形がいびつだったり、色がまばらだったりする場合は、自己判断せずに皮膚科を一度見てもらったほうがいい。ここだけは、ネットの記事を読んで安心するより、専門家に見てもらうのが一番早い。

お金をかける前に、今日からできること

シミ対策でいちばん最初にやるべきことは、実はお金がかからない。日焼け止めを手の甲にも塗る。これだけ。顔には塗っていても、手にまで塗っている40代男性はほとんど見たことがない。私も最初は「男が手にまで日焼け止めなんて」と思っていたけど、これをやるかやらないかで、これから10年、20年のシミの増え方が変わってくると考えると、地味だけど効果は大きいはずだ。

車の運転や通勤で日差しを浴びる時間が長い人は、日焼け止めを塗り直すタイミングも意識したい。朝塗って終わりではなく、汗をかいたり手を洗ったりしたら流れてしまうので、鞄やデスクの引き出しにミニサイズのものを一つ置いておくと、続けやすい。夏場は袖の長いシャツやアームカバーで直接紫外線を遮ることも、地味だけど効果的な方法だと言われている。

もう一つ大事なのが保湿。水仕事や手洗いの後に何もつけずに放置していると、肌が乾燥してバリア機能が落ちて、紫外線の影響を受けやすくなるとも言われている。以前、手の乾燥やガサガサについては別の記事でも書いたことがあるので、そちらも参考にしてほしい。

40代男性の手の乾燥・ガサガサケア、道具を増やさない整え方

保湿クリームを選ぶときは、顔用の女性向け製品よりも、男性向けにさっぱりした使用感で作られているものが使いやすい。男性の肌は女性より皮膚がやや厚く皮脂分泌も多いという特徴があるらしく、ベタつかず仕事中でも塗りやすいテクスチャーのものを選ぶといい。デスクに置いておいて、休憩のたびに一塗りする程度で続けられるものがいちばん長続きする。

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市販の美白ケアを併用するなら

顔に美白系のクリームや化粧水を使っている人は、それを手の甲にも塗るという方法もよく紹介されている。私自身、顔に塗った残りをついでに手の甲まで伸ばす程度のことしかしていないけど、それでも「何もしないよりはいいだろう」という気持ちで続けている。

ハイドロキノンという成分が入った市販薬を使う人もいる。ドラッグストアや通販で買えるもので、価格も1,000円台からある。ただ、こういった成分は肌への刺激が出ることもあるので、パッチテストをしてから使うとか、様子を見ながら量を調整するとか、無理のない使い方を心がけたほうがいい。効果には個人差があって、これで必ず薄くなるという保証はできないし、断言している記事はむしろ疑ったほうがいいと思う。

それでも目立つ場合、医療という選択肢

セルフケアを続けても気になるほど濃い、あるいは範囲が広いという場合は、皮膚科や美容クリニックでのレーザー治療という選択肢もある。ピコレーザーやQスイッチヤグレーザーといった機器を使って、シミの色素にだけ反応させて薄くしていく治療法だ。

料金はクリニックやシミの大きさによって幅があって、記事執筆時点で各クリニックの公式サイトなどで確認できた範囲だと、だいたいこんな相場感になっている。

シミの大きさ料金相場(1箇所あたり)
3mm以下2,000円〜5,000円くらい
5mm程度5,000円〜10,000円くらい
1cm程度8,000円〜20,000円くらい
2cm程度15,000円〜40,000円くらい

これはあくまで一般的な相場としての幅で、クリニックによっては1cmのシミが8,000円台からというところもあれば、部位や取り放題プランでもっと高くなるところもある。料金は変動するので、気になるクリニックがあれば必ず公式サイトの最新情報を見て確認してほしい。レーザー治療は赤みや、一時的にかさぶたのようになったり、稀に色素沈着が起きることもあると言われているので、施術前にリスクの説明をきちんと受けることも忘れないでほしい。

いきなりクリニックに飛び込むのが怖いという気持ちは、私にもよく分かる。だからこそ、まずは日焼け止めと保湿から始めて、それでも気になるなら相談だけしてみる、という順番でいいと思う。無料カウンセリングをやっているところも多いので、契約する前に話を聞くだけでも、自分のシミがどういうタイプなのか分かって安心できることが多い。

シミを隠すより、手元全体を清潔に整える

正直に言うと、シミそのものを完全に消すのは簡単なことではない。時間もお金もかかるし、効果も人によって違う。だから私は、シミを消すことだけに気を取られるより、手元全体の印象を整えるほうに力を入れることにした。

爪が伸びていたり、爪の間が黒ずんでいたりすると、シミよりもそっちのほうが不潔に見えてしまう。逆に、爪が短く整っていて、爪の周りの皮膚もカサついていないと、シミがあっても「よく手入れされた手」という印象になる。爪の手入れについては、以前こちらでも詳しく書いた。

40代男性の爪の手入れ、清潔感は爪切りの後の一手で変わる

あと、意外と見られているのが袖口。シャツの袖口が黄ばんでいたり、擦れて薄くなっていたりすると、そこに視線が集まりやすくなる。手元を見られるということは、その周りの袖口や時計、指輪も一緒に見られているということ。清潔感というのは一点で決まるものじゃなくて、手の甲、爪、袖口、腕時計の全体の雰囲気で決まるものだと、私は今は思っている。

婚活の場での身だしなみ全体を見直したいなら、こちらの記事もあわせて読んでおくと、手元だけでなく全体のバランスが見えてくるはずだ。

40代男性の清潔感は何から?私が変わった順番5つとセルフチェック10項目

私が今、続けていること

派手なことは何もしていない。朝、顔に日焼け止めを塗るときに手の甲にも伸ばす。デスクにハンドクリームを置いて、乾いたと思ったタイミングで塗る。爪は週末に切って整える。それだけ。シミが完全になくなったわけじゃないけど、増えるペースは前より緩やかになった気がしている。これは私の場合の感想で、効果を保証するものではないけど、少なくとも何もしないよりは前に進んでいる感覚がある。

深夜にこの記事を読んでいるということは、それだけ気にしているということだと思う。気にしているなら、もう半分は変わり始めている。まずは、明日の朝、日焼け止めを手の甲まで一伸びさせることから始めてみるくらいでいいんじゃないかと思う。